<足の裏に痛みが出て歩けない 40代男性>

 

40代の男性の方

体重をかけると足の裏に痛みが出て歩けない、とのことで診させてもらいました。

 

立位での観察をすると、フォーム3で左に傾いていました。

左足の裏の土踏まずのあたりが痛い、とのこと。

 

お話を伺うと、膝の裏が張った感じがしていた後、数日は踵の辺りに痛みがあり、

踵に体重をかけないようにしていたら、足の裏が痛くなって来た、とのことでした。

 

足首の動きも悪く、アキレス腱からハムストリングと言われる腿裏の筋肉、腰の筋肉が張っていて、柔軟性がない状態でした。

 

SBL(スーパーフィシャルバックライン)の調整として、おでこの帽状靭帯に動きをつけ、

ハムストリングの拮抗筋である腸腰筋が硬くなっていたので、充分に緩めました。

 

下肢のSBLラインに張りを感じるとの事で、坐骨結節に触れると痛みがある。

そこで仙結節靭帯を緩めたところ、足の立方骨の下に硬結が出て来ました。

これは均整法では捻挫の跡の目安となります。

 

この硬結を取り除くと、土踏まずも踵も膝の裏も痛みや突っ張り感も消え、さらに真っ直ぐ立つ事が出来ました。

 

過去に捻挫をしたことがあるのか尋ねたところ、

中学生の頃に、大きく腫れ上がるほどの捻挫をしたことがある、とのことでした。

 

この方はSBLラインに疲れが溜まって来ると、捻挫の跡を中心に可動性が無くなり、ライン上に痛みが出るようでした。

2017年12月