<産後の骨盤調整と腰痛 30代女性>

 

産後3ヶ月の方で、腰の痛みがきつく、産前のズボンが履けなくなってしまったといらっしゃいました。

骨盤を締めると良いと聞いたので、ずっと骨盤ベルトをしていた、とのこと。

お体を拝見すると、腸骨が立ち、上前腸骨棘の間隔が狭くなっており、
ウエストがなく寸胴ぎみで、下腹がポッコリとなっていました。

骨盤ベルトを着用していたにしてはお尻が締まってなく、ダラーンとした感じで、下腹がポッコリしすぎている印象でした。

骨盤ベルトでどこを締めていたのか確認したところ、ウエストラインの下、上前腸骨棘と仙腸関節を通るラインで腸骨を締めていました。
しかも、かなりキツく締めていたそうです。

ウエスト部分の上半分部分を締めてしまうと、逆に骨盤下方が圧を逃がすように開いてしまい、
両サイドと、背中側を固い骨に囲まれた下腹部の骨盤内臓器は逃げ場が無くなり、下腹がポッコリとなり

結果として骨盤の開きを拡大します。

正しくは骨盤ベルトは、下辺の広い台形状になった骨盤の下半分を締めるイメージで装着します。

『正しい位置』に、『適度な圧』で装着することが重要で、産後の開いてしまった骨盤をもとに戻すのに有効です。

きつ過ぎると、血流やリンパの流れが滞り、下半身のむくみ、腰痛などにつながって来ます。

腸腰筋を中心に仙腸関節、恥骨結合部をはじめ、骨盤の外旋筋の調整をすると、
骨盤が整い、骨盤内臓器が正しい位置に戻り、お尻が引き締まりウエストが出来てきました。

ウエストとお尻を確認してもらうと、久しぶりにウエストと小さく引き締まったお尻になったと喜ばれました。


ご主人がお休みの日に、赤ちゃんをご主人に見てもらい、ご来院いただきました。
当院は大きめのベッドで、施術者1名で行なっていますので、ご予約時間はお客様お一人になりますので、
お気兼ねなくお子様とご一緒にご来院くださいね。

 

2018年11月