<背中が丸まってきた、右膝が力が抜ける 80代女性>

 

背中が丸まって来たのが気になる。段差を登ると、右膝が力が抜けたようになる、とお悩みの80代女性の方。

 

立位で見ると肩甲骨下部辺りを頂点に盛り上がっており、肩が前方に引き寄せられているようになっていました。

 

骨盤が後ろに倒れていて、背骨のS字カーブが崩れて膝を軽く曲げないと上体を起こせないようでした。

腰周囲の筋肉は硬く、柔軟性がありません。

 

この女性は、重心位置が踵にあるフォーム2の体型でした。

 

腰周囲の筋肉が硬く、膝が伸びていませんので、スーパーフィシャルバックラインがディープフロントラインに引っ張られていて、

お腹側の筋肉、特に腸腰筋とその拮抗筋のハムストリングも硬く、右側がより硬くなっていたので、右膝に力が入らない原因だと推測し、緩めていきました。

肩の巻き込みは、フロントアームラインの緊張、大胸筋、小胸筋が硬くなっていることを確認し、

筋肉を伸ばすように調整していき、バックラインの調整として仙結節靭帯を緩めていくと、背中の筋肉に柔軟性が戻ってきました。

 

終了後、動きを確認すると、前屈・後屈・側屈がスムーズに行えるようになり、背中が伸びておりました。

軽くなったお喜びいただき、とお帰りになられました。

 

2018年3月